日本数式処理学会Mathematica分科会関西ワークショップ
日本数式処理学会Mathematica分科会では,ワークショップ(研究会)を下記の通り開催します。みなさまのご参加をお待ちしております。
Mathematica分科会運営委員会委員長 宮地 力
名称:2012年度第1回日本数式処理学会Mathematica分科会
日時:2012年10月27日(土曜日) 13時00分?18時00分
(会場準備の関係から時間変更となってますご注意下さい)
場所:兵庫県神戸市東灘区 甲南大学 岡本キャンパス
西校舎13-101, 102室
URL:http://www.konan-u.ac.jp/access/campus.html
協力:株式会社ヒューリンクス,甲南大学,日本電子計算株式会社
【参加について】
どなたでもご参加頂けます(参加費はかかりません)。会場では,日本数式処理学会へのご入会についてご案内させて頂きますので,ご興味を持たれた方は、ぜひご入会をご検討下さい。
(年会費:正会員6千円, 学生会員4千円, 後日振り込み)
【プログラム】
12:45 - 13:00 受付(会場は,12:45開場となります。お気をつけ下さい)
13:00 開会
13:00 - 14:00 パラレルセッション1(チュートリアル)
入門者用(講師: 大橋先生)内容: 基礎からのMathematica
中級者用(講師: 宮地先生)内容: データベースリンクを使う
14:00 - 15:00 パラレルセッション2(チュートリアル)
中級者用(講師: 菊池先生)内容: Mathematicaプログラミング
上級者用(講師: 長坂先生)内容: フロントエンドとプレゼンテーションの技術
15:10 - 16:10 企画講演1
Mathematica in Copy Machine Development
西沢輝 氏(KYOCERA Document Solutions Inc.)
16:20 - 17:20 企画講演2
Pixar's Renderman and Mathematica
桐生裕介 氏(Studio Phones)
17:30 - 18:00 意見交換会(質疑応答含む,参加者全員での意見交換会)
【プログラムの要旨】
◎ チュートリアル「基礎からのMathematica」
今回の入門チュートリアルは,MapとApplyについて取り上げます。MapもApplyも入門者にとっては,わかりにくい関数ですが,Mathematicaの機能を引き出すのには非常に有効な関数です。いろいろ試しながら,この2つの関数の使い方を学んでいきましょう。
◎ チュートリアル「データベースリンクを使う」
Mathemaitca 8のパッケージに,データベースリンク(DatabaseLink)があります。さまざまなデータベースとの接続が可能です。データベースを,Mathematicaから利用できることによって,よりフレキシブルなデータ操作,グラフィカルな表現など,データベース利用の可能性を拡げることができます。また,データベース周りのロジックのテストなどにも有効です。この意外に知られていないデータベースリンクに関して,導入の手ほどきから簡単な利用までのチュートリアルを行います。ただし,SQL等についての解説は,参加者の方々がご存知であれば,あまりやらない積りです。
◎ チュートリアル「Mathematicaプログラミング」
Mathematicaは様々な種類のプログラミングが可能だが,演算速度を重視する場合はプログラミング形式の吟味を怠ると,簡単に数千倍程度の速度低下が起きる。ここでは,mean関数のプログラミングを通じて,プログラミング形式と速度の関係,および,速度低下の主な要因と考えられるUnpackingの動作を示す。
◎ チュートリアル「フロントエンドとプレゼンテーションの技術」
Wolframユーザコンファレンス2012京都でデモンストレーションした,Mathematicaのスライドショー機能にトランジションなどを加えてプレゼンテーションをする方法についてで,京都では話せなかったフロントエンドの細かく深いテクニカルなチュートリアルです。
◎ Mathematica in Copy Machine Development
弊社業務において,Mathematicaを様々な局面で役立っています。本講演では,過去の話した講演内容をより詳細に話すことを主眼とし,webMathematicaのサイトを用いた運用事例を絡めて話します。特には,visualiziation,communication, managementに焦点を当て,通常業務におけるMathematicaの役立て方などをお話しし,初心者から中級者の混在する,弊社での活用事例などを,ご報告したいと思います。
今後,一般企業において,Mathematicaは日常的な業務においても価値を増す事と思います。是非,皆さんと議論を交えつつ,今後のMathematicaについてお話ししたいと思います。
◎ Pixar's Renderman and Mathematica
我々は普段,様々なソフトウェアを駆使して3DCGの画像を制作しており,そこではパイプライン構築と呼ばれる制作工程のデザインや必要な機能の実装が,非常に重要なパートとして認識されています。
本講演では,私は緩い統合としてMathematicaとRendermanの協調に関して話し,3DCGで用いられる基本的な機能をMathematica上で実現出来ることを話します。
これらはMathematicaによる社内パッケージとして実装されたものですが,シェーダーネットワークの変形やアセット管理システムの例などを通して,Mathematica上で実装することの利点に関してお話ししたいと思います。
より実務レベルでの工夫として,弊社におけるを実際の構築例を紹介し,中長期的に継続するプロジェクトの運営にどのように用いているかも触れたいと思います。
また,デモでは,実際にMathematica上での衣服の構成例を紹介し,Mathematicaで行うことの,メリット,デメリットに関しても触れたいと思います。
尚,今回の講演ではパイプライン構築という特性上,下記のソフトウェアとMathematicaで一体どのような連携を行っているか,その実際の仕組みも含めて,Mathematica 上での工夫に関して話します。講演時間の都合で,下記のソフトウェアそのものにはあまり多くの説明が出来ません。
今回の講演で,一体Mathematica がどのようなソフトウェアと連携出来るかに興味のある方は,下記の各社サイトを参考に,お調べ頂ければ幸いです。
Pixar Renderman
http://renderman.pixar.com/view/renderman
Autodesk Maya
http://usa.autodesk.com/maya/
Autodesk 3ds Max
http://usa.autodesk.com/3ds-max/
Maxon Cinema4D
http://www.maxon.net/
NewTek Lightwave3D
https://www.lightwave3d.com/
Luxology modo
http://www.luxology.com/
Blender
http://www.blender.org/
Foundry Katana
http://www.thefoundry.co.uk/products/katana/